妊娠糖尿病パート2

2026/01/02

妊活ダイエットの専門家 小林芳憲

妊娠糖尿病は、妊娠中に初めて発見・発症する糖代謝異常で、胎盤から出るホルモンの影響でインスリンの効きが悪くなり血糖値が上がる状態です(妊婦の7~9%にみられる)。自覚症状が乏しいことが多いですが、巨大児、早産、難産、新生児低血糖などのリスクがあるため、食事療法・運動療法が基本で、必要ならインスリン治療を行い、出産後も将来の糖尿病予防のためフォローアップが重要です。

原因・メカニズム

  • ホルモンの影響:妊娠後期に胎盤から分泌されるホルモンがインスリンの働きを弱め(インスリン抵抗性)、血糖値が上昇します。インスリン分泌の不足:この変化に対応して膵臓からのインスリン分泌が増えれば問題ありませんが、その分泌が不十分だと高血糖になります。

    診断
  • 検査:妊娠初期・中期に行われる妊婦健診でのスクリーニング検査(ブドウ糖負荷試験など)で診断されます。基準:75gOGTT(ブドウ糖負荷試験)で、空腹時血糖値や1時間値、2時間値のいずれか1つでも基準値を超えると診断されます(例:空腹時92mg/dL以上など)。

    治療法
  • 食事療法:適切なエネルギー摂取量と栄養バランスを意識します(例:標準体重あたり30kcal/kgを基本に、時期に応じて負荷エネルギーを加える)。運動療法:医師の指導のもと、無理のない範囲で体を動かします。薬物療法:食事・運動でコントロールできない場合、インスリン注射を行うことがあります。

    母体・胎児への影響(合併症)
  • 母体:妊娠高血圧症候群、羊水過多症、早産、帝王切開のリスク増加など。胎児・新生児:巨大児(難産のリスク)、肩甲難産、新生児低血糖、出生後長期の肥満・糖尿病リスク。

妊娠糖尿病後の注意点

  • 出産後に血糖値が正常に戻っても、将来的に糖尿病やメタボリックシンドロームを発症するリスクが高いため、産後も定期的な健康診断と生活習慣の管理が不可欠です。

糖尿病合併妊娠との違い

  • 妊娠糖尿病:妊娠中に初めて見つかった糖代謝異常(妊娠後、出産後に正常化することが多い)。
    糖尿病合併妊娠:妊娠前から糖尿病を患っていたケース(より深刻な管理が必要)。
    ※BMIが25以上の方は以上参考にしてみてください。